強い人こそ注意が必要なアルコール

アルコールに強い人、弱い人は遺伝によって体質的に決まっていて、飲めない人はどれだけ鍛えても飲めるようにはならないと言われています。無理をすれば急性アルコール中毒の可能性もあるため、弱い人は無茶な飲み方は控えた方が良いでしょう。
しかし、アルコールに弱い人は飲酒そのものがストレスとなる場合も多く、自ら好んで飲酒する人はほとんどいないため、アルコール依存症となる可能性はほぼないと言えます。

お酒に強く、楽しく酔える人こそ、注意が必要なのがアルコール依存症です。

お酒には耐性がある

いくら飲んでも酔わない、二日酔いにもなりにくいなど、体質的にアルコールに強い人にとって、飲酒は自然な行為で、ストレスの解消にも貢献するものとなります。
また、飲酒によって不快な症状が現れなければ、いくら飲酒の危険性を説かれたところで、実感もわきにくくなります。

しかし、強ければ強いほど、酔いを感じるまでには大量の飲酒が必要となります。

さらに、アルコールは耐性のある飲料で、長期に渡って摂取を続けると、次第に酔いを感じるまでに必要な飲酒量が増加します。
たとえば、最初は日本酒1合で程よく酔えていたものが、3合飲んでも酔いを感じない、といった状態になるのです。

そのため、気が付けば毎日、かなりの量を当たり前のように飲酒しているといった状況に陥り、お酒との縁を切るのが困難になっていくのです。

顔に出にくいからこそ危険?

お酒に強い人は、酔っても見た目が変わらない人が多く、自分でもそのことに気付いています。そのため、たとえば終業を待てず仕事の途中でお酒を飲むなどの行為に対して、「バレないだろうから大丈夫」と軽く考え、足を踏み外してしまうことも。

もちろん、周囲は気付いています。アルコールの臭いは、いくらお酒に強くても隠せるものではありません。

しかし、本人はバレていないと思い込み、次第に仕事中など飲んではいけないときの飲酒にためらいを感じなくなるのです。

さらに飲酒量が増えると、体内のアルコールが常に切れないようにお酒を飲んでしまいます。起きている間はずっとお酒が手放せなくなり、お酒を飲むことが生活の中心となり、人格も次第に壊れていきます。

ここまで進行すると、多くの場合は会社をクビになり、家族からも見放されるなど、孤独な状況に陥り、もはや自力での回復はほとんど不可能となります。

酒乱でない人ほど危険?

お酒の害と言えば、酔って暴れる、口が悪くなるなど、他者を傷つけるものが上げられますが、このような傾向のある人は、早いうちに周囲からきつく断酒を申し渡されるケースが多く、また本人も深く反省するため、依存の危険性は低いものと考えられています。

その逆の物静かに穏やかに酒を飲む人ほど、依存症となりやすく危険なのです。こうした人の飲酒は、誰にとっても気持ちの良いもので、飲み会のメンバーに誘われることも多く、さらには誰一人禁酒を勧めることもないので、気付けばかなりの量の飲酒を日常的に行っていた、などということになりかねないのです。

たとえば休日は飲まない、3日に1回は飲まないなど、飲酒しない日を作ることを目標に掲げても1度も守れない場合、依存症となっている可能性があります。早めに病院で相談を受けることが大切です。


Copyright(c) マイ・ライフ~酒、煙草、ギャンブルを絶つ術 All Rights Reserved.