アルコール依存症の境界線

夜、適度のアルコールを飲む習慣を持つ人は少なくありません。適量の飲酒はストレス解消もでき、決して悪いことではありません。
では、飲酒に問題ない場合と、アルコール依存症として治療や禁酒が必要な場合、その境界線はどのようなものなのでしょうか。

アルコールに対する強い欲望

たとえば、終業が近づくと飲酒のことしか考えられなくなる、アフターファイブに飲酒以外の会に誘われても断り、家で晩酌をする、帰宅まで待ちきれず、途中の車内で飲酒してしまう、などの症状が見られた場合、依存症となっている可能性が疑われます。
ほかにも、いつも手近にお酒がないと落ち着かない、荒天など出かけるのが困難な場合でも、お酒が切れたら買いに出かける、なども疑わしい症状と言われています。
また、休日の過ごし方にも一定の特徴が見られます。ドライブなど飲酒できない外出を嫌がるなど、何よりも飲酒を最優先とした考え方をするようになれば、やや危険な兆候と考えられます。
また、給料日前で金銭的にピンチなどという場合には、昼食代などの食費を削ってでもお酒を買う、借金をしてでもお酒を手に入れるといった行動をとるようになれば、非常に疑わしいと考えられています。

禁酒が困難となる

今日は止めておこう、と思っていても、無意識のうちに飲んでいたなど、自分の意志に反して飲酒するようになると、依存症の疑いは濃厚となります。
また、飲み会などでは『お付き合いで一杯だけ』のつもりが、気付けば誰よりも遅くまで飲んでいた、といった症状も見られます。
『明日は早朝から会議だから、ほどほどで止めておこう』と思っても制止できず、次の日に酒臭が残るほど深酒をするなど、飲酒量のコントロールも難しくなります。
さらには、メタボなど身体的な問題で医師から『お酒は止めるように』と言われても、守ることができません。
しかし、このような症状が見られてもなお、本人は『止めようと思えばいつでも止められる』と信じている場合がほとんどです。依存症の特徴として、周囲から『依存症では』と言われても、頑固に否定するといったものがあります。

お酒を止めると身体に不調を感じる

お酒が抜けるとイライラして落ち着かない、手足に震えが生じる、発汗や微熱、こむらがえりなどが起こる、不眠となるなど、身体にさまざまな障害が見られる場合、依存症と考えられます。
依存症が進行すると、全身に大きな震えが起きたり、幻覚や幻聴などが見られる場合もあります。
これらの症状を治す唯一の方法は飲酒となるため、依存症の場合、生存本能により無意識に飲酒してしまい、負のスパイラルにはまってしまうのです。

飲酒による問題から目を背ける

アルコールは、高血圧や糖尿病など身体にさまざまな影響を与えるため、医師から飲酒を控えるように言われるようになります。しかし、あれこれと言い訳を考え、依然として飲み続けるといった場合は、依存はかなり進行しているものと考えられます。
また、飲酒運転などの違法行為に罪の意識を持たなくなり、逆に「悪法だ」などと攻撃するようになればかなり危険な状態です。
本人の意志ではどうにもならない場合が多く、周囲の人のサポートが重要となります。
アルコール依存症は非常に悲惨な状況に自らを追い込みます。依存症にならないよう、まずは週1回の休肝日を設けることからはじめでみてはいかがでしょうか。


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