家族がすべきことは?

依存症の家族がいる場合に病院やカウンセリングを受けることを勧めても、なかなかうまくいかないことがあります。「わかってるから、追い込むな!」と逆ギレされたり、「自分の意志でやめられるから大丈夫だ!」「病人扱いするのか?」などと言って、一向に何もしようとしない人は少なくありません。そんな時には家族はどうしたらいいのでしょうか?

ギャンブルが病気であり、回復できると家族が信じること

ギャンブルに限らず、依存症というのは「否認の病」です。「大丈夫だ」「心配しなくていい」「治せるから」と本人は治療を拒むのはよくあることです。家族自身も、「本当は病気じゃないかも」「自分で治せるかも」と思っていては、絶対に治りません。病気が「口約束」で治るはずなどありません。がんの患者が「自分で治せる」と言い張っているようなものです。

ギャンブル依存症も、治療とカウンセリングを受け続ければ治せます。家族は心の底からそれを信じることがとても大切です。たとえ本人がどう言おうとも、家族は「病気であること」と「治せる」ということを信じてください。

自力で治そうとするのをやめること

家族が自分たちの力で治そうとあれこれとする場合があります。叱りつけたり罵倒したり、殴ったり叩いたり。泣き落としをしてみたり、「離婚する」「別居する」などするつもりもないのに脅しをかけたり、ということをやめましょう。依存症は自分では治せませんので、家族が脅したり泣いたりしても無駄なのです。

家族が騒げば、本人はコソコソとギャンブルに走るようになるだけです。ギャンブル依存症は、本人が自力で治すこともできなければ、家族の協力で治すこともできません。治療ができないということを家族自身が信じなければ、本人は信じません。自分では治せないことを認めるのは、恥でもなんでもありません。ガンの治療だと考えてみてください。家族がいくら頑張っても治すことなどできないのです。家族がすべきことは、病院に通い、グループカウンセリングに参加する手伝いです。

尻拭いをやめること

依存症の人の家族は、ほとんどの場合まきこまれています。家族ですので当然のことなのですが、逆効果にしかなりません。「本当に何もしなくて大丈夫なのか?」「もっとひどいことにならないか?」「犯罪に走ったりはしないか?」などと心配になるため、どうしても手を貸したり、本人を責めたりしがちです。

しかし、思い切って葛藤を切り捨てて、世話を焼いたり後始末をしたりするのをやめましょう。そうすることが、本人のためであると信じ、勇気を持って支えている手を放してください。

依存症を治すためには、家族が治療しようと努力しないことが大切です。家族は自分の心の健康を守ることに専念すべきです。そうすることが、本人の治療につながるのです。家族が自分のために楽しく生きようとすることが、本人のためだと心得ましょう。


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