心に原因があって起こる病気なのでしょうか?

少し前のことですが、大手の製紙会社の社長がギャンブル依存症になり、会社のお金を何十億と使いこんでいたという事件がありました。その社長は創業者の子息であり、子どものころから何不自由なく育ってきた人です。もともとDNAがよかったのか、東京大学を卒業した立派な方です。お金があってもギャンブルにはまる人ははまる、ということでしょう。でも、どこかに満足できない何かを抱えていたに違いありません。

心の中に満たされない何かを抱えているときになりやすい

現在の自分の立場や境遇、ポジションなどに満足できていないとか、誰かと自分とを比較して劣等感を覚えているようなとき、将来が見通せず、毎日がなんとなくむなしく感じられる、というような状態のときに、依存になりやすいと考えられます。

こういうもやもやとした心理状態のときに、たまたま始めたギャンブルで「大勝ち」してしまったりすると、危険性が高くなります。大してお金を使ってもいないうちに、勝ったことで自分には何か特別な「運」がついているような気になるのです。そして、「いつでも勝てる」「また勝てる」「勝てば取り戻せる」と考えるようになり、負けても負けても「まだまだ大丈夫」と信じるようになってしまいます。

成功した人でも、ギャンブルにはまる人はいます

他人から見れば、お金持ちで成功者に見える人でも、内面には不満を抱えているケースも少なくありません。Aさんは、子ども時代からサッカーが得意で高校時代には全国大会に出場しプロ選手にもなりましたが、プロとしてはそれほど成功できずに、早々に引退せざるを得なくなりました。今でも、サッカーに関わる仕事をしていますし、ご近所の人たちからは、「元プロ選手」として尊敬されています。

それでも本人は不満がつのります。そうした不満のはけ口になったのがパチスロ。パチスロは既に高校時代にやったことがあり、何度か勝った経験もありました。そして、気分転換のつもりで入ったパチスロで大儲け。スポーツと同じような興奮を覚えたのです。以降は、「勝つ」喜びを味わうために毎日通うことになってしまいました。

B男さんは普通のサラリーマン。大手企業に勤め世間的には高給取りの部類に入ります。中間管理職として真面目に働いていますが、特に仕事が面白いというわけでもありません。人並みの出世をしていましたが、何が楽しいということもありません。

学生時代からパチンコはしていましたが、40才のときに暇つぶしに入ってから変わります。ほんの気晴らしのつもりが大勝ちしてしまい、仕事では経験できない興奮を覚えました。以来、妻には「残業」といって閉店までパチンコ屋で過ごします。休日も「出社」と偽ってはパチンコ店に入り浸りました。

依存症になる人は、心の中になんらかの不満をもっているものです。ギャンブルがそうしたモヤモヤとした気分をスカッとさせてくれるために、その快感に溺れていくのでしょう。はたから見れば幸せに見える人の中にもそういう人はいるものです。


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