禁煙外来に意味はあるのか?

「禁煙はお医者さんでするもの」という売り文句のテレビ広告が流れています。つまり禁煙を一種の治療と捉え、お医者さんと一緒になって禁煙を進めていこうとする考えです。皆さんは、このような禁煙外来にどんな印象を持たれているでしょうか?果たして本当に効果はあるのでしょうか?また、保険は適応されるのでしょうか?

一定の効果はある

禁煙外来では、カウンセリングが重視されています。したがってタバコの話をするのですが、誰もが知っているような普通の話に聞こえる方も多いでしょう。「なぜニコチン依存症になるのか?」や「タバコを吸い続けるとどうなるのか?(寿命が短くなるetc…)」という話がメインになりますが、喫煙者が知っておくべき目新しい情報はあまりないかもしれません。

そしてこのカウンセリングだけで禁煙に成功するなら、今ごろ禁煙で悩む人はいません。むしろタバコの話をするので、カウンセリング中に「吸いたいな…」という気持ちも出てくる方もおられます。

しかし、処方される治療薬には一定の効果があります。チャンピックスなどの治療薬が処方されるのですが、これには「ニコチン切れの症状を緩和する」「タバコを吸いたい気持ちを抑えられる」という効果があります。しかしニコチン依存症を根本から治すものではないため、やはり「一時的な効果」と言わざるを得ないでしょう。

また、以下に該当する方は治療薬を服用できない可能性があります。

■以前に薬を飲んでアレルギー症状が出たことがある方
■精神疾患がある方
■腎臓に病気を持っている方
■他の薬を服用している方
■妊娠中、あるいは授乳中の方
■未成年の方

場合によっては服用すると危険な場合もありますから、安いからといって怪しいネット通販で勝手に購入するようなまねは止めてください。治療薬を手に入れたければ、必ず専門医に処方してもらってください。

保険は適用されるのか?

結論から言えば、保険は適用されます。しかし禁煙に失敗はつきものであり、治療を受けてもすぐにタバコを吸い始める人もいます。するとまた禁煙外来に行くことになるため、意志が弱いと何度も保険を使うことになってしまいます。

そこで国が定めたルールとして、「再び保険を受けるには、前回の治療の初診日から1年以上が経過している」場合に限定しています。

たとえば、初めて禁煙治療を受けた時は保険を受けられます。その日が5月1日だとしましょう。そして約2か月で治療は終わるのですが、12月にまたタバコを吸い始めたとします。そして禁煙外来に行ったとしても、前回の治療の初診日(5月1日)から1年たっていないため、その時は全額を自己負担することになります。

「治療を受ければ禁煙できる」という甘い考えは捨ててください。治療は一時的な効果しかなく、その後も禁煙が続くかどうかは自分次第と言えるためです。


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