自分の意思などパチンコを前に無力である

昔は、「パチンコを止められないなんて、意志が弱いだけだ!」と言われていました。しかし80年代後半ごろから精神疾患として扱われるようになっていき、今ではギャンブル依存症を専門に診るクリニックもあります。

しかし、なぜ人はギャンブル依存症になるのでしょうか?まずは依存症になる経緯を段階的に見て行きます。

依存症になる経緯

1.ちょっとした息抜きにパチンコを楽しみます。この時点では依存症ではありません。そして特徴的なのが、「少しずつ負けていく(生活に支障をきたさない程度)」です。

2.勝ち負けの金額が大きくなっていきます。最初は数千円程度だったのが、徐々に5千円、1万円となっていき、日常生活に若干の支障が出始める段階です。

3.パチンコのために生活費を切り詰めだします。最初は昼食費を切り詰める方が多く、最終的には光熱水費も抑えようとします。

4.大勝ちした経験が忘れられなくなります。この時点では、おそらく多くの方が一度に10万円以上の大勝ちを経験しているでしょう。そして「あの時の興奮を…」と、大勝ちの記憶が頭から離れなくなっていきます。

5.勝ったお金をパチンコに費やし始めます。最初は勝ったお金を豪華なディナーなどに使っていましたが、そのようなご褒美には目もくれず、ただパチンコだけにつぎ込む段階です。

6.そろそろ借金を始める頃です。最初は友人などに借りる方が多いですが、そのうち消費者金融などにも手を出します。

7.依存症になるかどうかの分かれ道です。借金をすると自己嫌悪に陥りますが、「もうこんなことは止めよう」とパチンコ屋に行かなかった人は依存症になりにくく、それでも行ってしまった人は依存症の一歩手前と言えます。

8.それでも行ってしまった人は、「借金→パチンコ屋→負け→自己嫌悪→借金」を繰り返します。完全な依存症です。

意志で打ち勝つのは無理と割り切る

「自分の意志で何とかする!」と言っても、何ともならなかったから依存症に陥ったと言えるため、自分の意志だけで依存症を克服するのは難しいでしょう。むしろ、「不可能だ!」と割り切る姿勢も重要です。

そもそもパチンコ業界は、依存症を1人でも多く作るよう努力しています。陥りやすい人を研究して、徹底してお金を巻き上げようとするのがパチンコ業界です。こう考えると、個人の意思でプロの研究に打ち勝つのは無理です。

パチンコできない環境にする

そうなると、残った手は「パチンコできない環境にする」ということです。「財布の中に1000円しか入れない」という方法もありますし、お給料を受け取ったらその日に半分を定期口座に入れるなど、物理的、金銭的にパチンコが出来ない環境を作ることが大切です。

そして、ぜひカウンセリングも受けてみましょう。それで立ち直ることが出来た人もたくさんいます。

いかがでしょうか?パチンコ業界は、依存症を作り上げるプロ集団です。そんな集団に、何の知識も持たない我々が意志だけで勝つのは不可能です。上記の通り、物理的、金銭的にパチンコできない環境を徹底して作り、カウンセリングも受けながら徐々に改善してください。そして何より、パチンコに代わる趣味を見つけることも大切でしょう。


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