ギャンブル依存から回復するための3本柱

よく言われている誤解があります。「ギャンブルがやめられないのは意志が弱いからだ」周囲の人がそう思われるのは当然ともいえます。しかし、依存症はれっきとした病気なのです。

依存をやめられないワケ

簡単に言うならば、「行動のコントロールが失われた」状態が依存症なのです。人間は快感を得られる行動を追い求める習性があるのです。これは誰にでも平等にあること。しかし、ギャンブルなど、強い刺激が得られるものの場合、脳内報酬系が刺激されます。そうすると快楽物質が脳内に分泌され、その行動がやめられなくなります。つまり、脳の指令によって行動が暴走している状態なのです。

しかも、脳は刺激に慣れていきます。つまり、同じ量、快感物質が分泌されても快感の度合いが薄くなっていくのです。すると、どんどん行動がエスカレートしていくのです。具体的に言うならば、賭ける金額が大きくなる、ギャンブルについやす時間が増えるなどです。

依存症は性格をゆがめる

依存症になると、性格も変化してしまいます。まず、人との関係がうすくなります。これは依存しているもの以外に興味が持てなくなるため。さらにキレやすくなるとも言われています。快感物質の分泌、不足をくりかえしていくと、言動が衝動的になっていくのです。つまり本能のまま行動するのに近い状態になるのです。たとえ話で「サルにオナニーを教えると、死ぬまでやり続ける」というものがあります。状態としてはそのような感じです。ですから、意志の力ではどうにもできないことなのです。もちろん、ギャンブルが一番ですから、人を思いやったりやさしさを持ったりすることは、失われていきます。全てが「ギャンブルに勝つため」「やるためのお金をかき集めるため」となります。本人の良心が失われているという訳ではなく、「やめられない、止まらない」状態から発生している現象なのです。

しかし、周囲の人間はたまったものではありません。散々迷惑をかけられ、振り回され、そして待っているのは孤独と破産です。では、そうならないために必要なことは何なのでしょうか?

治療の3本柱

ギャンブルに限らず、依存症の治療に大切なことは3つあります。(ただし、薬物依存などの身体的な依存も強い場合には、これ以外にも必要です)

まずは精神科、もしくはメンタルクリニックへの通院です。ギャンブル依存はれっきとした病気なのです。まずは医師の診察を仰ぎ、アドバイスを受けましょう。クリニックが治療の拠点となります。クリニックによっては、依存に関する専門のプログラムがあったりします。デイケア等、グループミーティングがあったりもします。これは、依存のメカニズムや「ギャンブルをやりたくなるきっかけ」を学ぶことにより、治療していくものです。

もう一つが個人カウンセリング。クリニックから紹介を受けて月1回程度、カウンセリングを受けましょう。先生を通して、自分を客観視できるようになり、脳の思考回路を正常に戻していく狙いがあります。また、依存症は治療に時間がかかる病気です。気持ちがゆらいだとき、カウンセラーが力になってくれるでしょう。

最後に、自助グループへの参加です。おなじ依存症の人達が話し合うことにより、反面教師になったり、ギャンブルから離れる方法を実体験として聞くことができるのです。

今からでも遅くはありません。自分の明るい人生を取り戻すために、「脱ギャンブル」へのとりくみを始めませんか?


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