依存の根は一緒

依存症というと、特別な人がなる病気、そもそも意志が弱いだけ、そんな意見が多く聞かれます。しかしそれは間違い。ギャンブル依存症はれっきとした病気であり、誰にでも起こりうることなのです。では、なる人、ならない人の違いは何なのでしょうか?

満たされないもの

それは「代償行為」だからです。人間は満たされないものがあると、何か別の方法でそれを埋めようとします。その最も大きいものが愛情です。自分のなかで愛情が不足していると「自分の存在価値」がゆらいでしまいます。そのため、自身の中の愛情を満たすために「人から認められる」「優越感にひたる」ことを求めるのです。

ギャンブルは、勝つことができたとき、優越感にひたることができます。さらにお金が得られるので自分の中で不足しているものが満たされた感じにもなるのです。さらに、勝つための努力が実ったため「自分の能力は高い」と勘違いしてしまうのです。

なぜ冷静になれないのか?

ギャンブル依存が問題になる最も大きな理由は「経済的な危機をまねくため」です。もしもお金が無くならない、もしくはトントンぐらいならそれほど問題にはならないでしょう。しかし、ギャンブル依存症の人はほぼ100%借金を背負っています。つまり負けているのです。

そうなると先ほどの「自分の能力は高い」という論理はおかしいですよね。これにはからくりがあるのです。

人間の脳は、快感体験、成功体験は強く記憶され、失敗したこと、苦い思い出は忘れやすいのです。これはとても自然なこと。もしも失敗体験が強く刻まれれば、生きていくのがどんどんつらくなりますよね。だから防御反応としてそのようになっているのです。しかしそれが裏目に出ます。

成功体験が強烈に記憶されるため負けたとしても「あれだけ勝てたんだから、今回はたまたま」と思い込んでしまうのです。そして気づいたときには借金の山。友人はもちろん、家族からも見放され、孤独でみじめな人生が待っているのです。

回復のためには?

まずは、専門のクリニックの受診をおすすめします。ギャンブルをやめよう、と思ってできないのが依存症。専門のクリニックでデイケアのミーティング、場合によっては服薬等の治療を受けましょう。また、クリニックからの紹介で、カウンセリングを受けることもオススメです。最近では、クリニックでカウンセリングを保険適用内で受けることもできます。通常、カウンセリングには保険は適用されず、1回6000円から12000円ほどかかる場合があります。クリニック内のカウンセリングならば、内容にもよりますが多くても2000円程度で済む場合があります。クリニックを探す場合、その辺にも気をつけてみましょう。

自助グループの参加も

自助グループの参加も効果的です。自分と同じような失敗をした人たちの話を聞くことができます。それを聞くと「あんな感じにはなりたくない」「そうか、こうやって治っていったんだなあ」と思うことができます。依存症ではない人は共感してくれない話でも、みんな大いに共感してくれるでしょう。それが「自分を認めてくれている」にもつながるのです。

ギャンブル依存症は人・金・時間を浪費します。自分らしく生きていくため、楽しくお金を使うためにも、ギャンブル依存症からの回復を目指しませんか?今からでも間に合います。一人で悩まずクリニックの門をたたいてみましょう。


Copyright(c) マイ・ライフ~酒、煙草、ギャンブルを絶つ術 All Rights Reserved.