酒、煙草、ギャンブルを絶つ術

人格まで変わる?ギャンブル依存の恐ろしさ

ギャンブル依存の問題点では、金銭の浪費がよくとりざたされます。もちろんそれは大問題です。お金がなければ生活できず、人間関係も崩れてしまいます。しかし、いちばんの問題点は、その人の人格すら変えてしまうという点なのです。

≪怒りっぽくなる≫

まず、ギャンブル依存症になると、怒りっぽくなります。これは2つ理由があります。1つは脳内の快楽物質が快感を高めるとともに、感情の起伏も激しくしてしまうからです。そうなると、ちょっとしたことでも喜んだり、泣いてしまったりするのです。その中でも「怒り」は強く出ます。ふだんは怒らないようなことでもカッとして暴言をはいたり、ひどいときには暴力をふるったりするのです。

2つ目は、禁断症状です。ギャンブルができなくなると、快楽物質が減少します。すると、「ギャンブルができないこと」に対する不満が怒りへと変化する場合があるのです。よくドラマでも、力づくでお金を妻子から奪ってギャンブルに行く男の姿が描かれますよね。あれは元々、その人が怒りっぽいという可能性は低いそうです。脳内のホルモンバランスが崩れることにより、その人自身の感情コントロールが効かなくなっているのです。

もともと、依存症は「行動のコントロールが効かない状態」なので、感情面でもそれが現れるのは当然です。しかし、仕事上ではガマンはするのです。それは収入源がなくなってしまうから。お金がなくなるとギャンブルができず、そのため収入にかかわる仕事だけは必要以上になんとかしようとするワケです。 しかし、これが悪循環を生みます。基本的に仕事中は我慢をします。するとストレスが溜まり、それがギャンブルをする引き金になるのです。そして、一時的にスッキリする体験が、またその人をギャンブルに走らせます。ギャンブル依存症の治療でもアンガーコントロール(怒りの解消)が重要なポイントになっています。

≪人に対する興味がなくなる≫

ギャンブル依存症になると、ギャンブル以外のことに興味がなくなります。それはギャンブルをする、快感が得られる、その快感を得るためにギャンブルをする、という図式から抜け出せなくなるからです。また、ギャンブルをして得られる快感は、耐性ができるため、だんだん薄くなっていきます。そのため、より強い刺激を求めたり、さらに長時間ギャンブルをするようになるのです。

そうすると、他のことをしていても、あまり心地よさが得られなくなってしまうのです。特に人との関わりは、面倒になっていきます。本来は、相手との共感が人間関係の心地よさを生むのですが、そういった「穏やかな」幸福感はかんじられなくなっていくのです。

そうなると、人との関わると「気をつかう」ことだけがクローズアップされ、人と関わるよりもギャンブルをするようになるからです。ギャンブル依存症になると、孤独になっていくのはそのためです。

≪最終的には意欲が減少する≫

そして、最後には意欲そのものが減少するようになるのです。お金がなくなりギャンブルもできず、気づけば周囲に人もいない。仕事でもミスが続く。そうなるとどこにも居場所がありません。すると、生きる意欲が失せてうつ状態に陥ることもあるのです。

ギャンブル依存症は病気です。治療していくことが大切となります。専門のクリニックを受診し、診察やミーティングに参加しましょう。今からでも遅くありません。ギャンブルから離れることにより、再びあなたらしい人生を取り戻すこともできると思います。