ギャンブル依存が病気になるのはいつからか?

時には家族を巻き込んで「死のう!」と決意をしなければならなくなるほどに悲惨な病気であるギャンブル依存症ですが、その患者は特殊な冷血漢なのでしょうか? そんなことはありません。依存症になる人の多くは、ごく普通の人たちです。人当たりの良いサラリーマン、働き者の中間管理職、平凡な公務員、きまじめなエンジニア、ごく普通の主婦など、意外な人々が依存症になっています。

会社の金を横領してつかまった犯人が、競馬などのギャンブルにすべてお金を使ってしまった、というような告白をするケースはよくありますが、犯人の多くはマジメなサラリーマンです。周りの人から見れば、「えっ? この人が?」というようなごく普通の真面目な人たちなのです。ギャンブル依存は普通の人がかかる病気なのです。

誰でもお酒をたくさん飲み続ければ、依存症になるのと同じ

アルコールや薬物は、毎日大量に摂取し続ければ誰でも依存症(中毒)になってしまいます。ギャンブルもそれと似たところがあって、依存症になる人に問題があるというよりも、ギャンブルそのものに問題があると言えるのです。

依存症とは、肉体的に、精神的に、社会的に、自分の不利益につながることが分かっているものに対し、やめられずに繰りかえし利用し続けてしまっている状態です。「やめなければいけない」という認識があるのに「やめられない」という、認識と行動とを一致させることのできなくなった症状です。

一旦、習慣づけがなされてしまうと、意志が行動をコンロトールできなくなってしまい、自力ではなかなか抜け出すことができません。その人の心の弱さというよりも、ギャンブルそのものにそれだけの吸引力があるからです。

ギャンブル依存になった人達の状態

「貯金をしたことがない」という人がいます。貯金という発想が生まれなくなり、手元にあるお金を使うことしか考えられなくなります。「自分の力ではやめられない」とほとんどの人が言います。所持金がなくなるか、お店が閉店になるか、レースが終了するか、外的な力でストップせざるを得なくなるまで、やめられません。帰りの電車賃を残しておかなければいけないことは分かっているのに、最後の200円までスッてしまい、歩いて帰るハメになる人は珍しくありません。

「夕方になるとそわそわして落ち着かなくなる」という人がいます。早くパチンコ台の前に座りたいとそのことばかり考え、歩くスピードも速まって、もつれて転びそうになる人もいます。夏休みやゴールデンウィークは一日中パチンコ店で過ごすという人もいます。食事をする気も起こらず、ドリンクとタバコだけで12時間を過ごします。そのおかげで体調を崩してしまう人もいます。

ギャンブル依存症は、ごく普通の人でもなってしまう病気です。やめなければならないということを理解しているにもかかわらず、自力ではストップすることができなくなり、自制心と行動とがかい離してしまった状態です。ただの趣味から、コントロールできないほどのモノになったのが依存症と言えるでしょう。


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