酒、煙草、ギャンブルを絶つ術

意志の強さは関係ない!その理由は?

「ギャンブルにハマるのはだらしない人」「金銭管理ができていない」「意志が弱い。まるで子供」ギャンブル依存症についての誤解です。そもそも、ギャンブル依存症はWHO(世界保健機関)でも認定されているれっきとした病気なのです。解りやすく言えば拒食症、過食症。これらは意志の力で解決できませんよね。それと同じことなのです。まずは本当に恐ろしい、ギャンブル依存症のメカニズムをお伝えします。

≪ギャンブル依存は行動の暴走≫

まず、人間の脳は刺激的なこと、面白いことを体験すると脳内報酬系という部分が刺激を受けます。すると、脳内で快楽物質が分泌され「やることが気持ちいいこと」と分類されるのです。そして、その行動をまたしようとするのです。通常の楽しいことであれば、それほど刺激も強くなく、行動への誘導も強くありません。しかし、人によってはギャンブルがとても強い刺激となり、その行動パターンから離れられなくなるのです。そこには様々な要因があるのですが、一度「強い快感が得られる行動」と規定されると、それをせずにはいられなくなるのです。「行動がコントロールできない状態」が依存症なのです。

≪一度依存となった行動は元に戻らない≫

依存症の世界では有名な言葉があります。「たくあんは大根には戻らない」これは、一度依存症となった脳の状態は、元に戻らないという意味です。つまり、「ギャンブルをやらない期間」が長期間あっても、一度やりだすとまた、歯止めがきかない状態になるということなのです。

依存症でない人が理解できないのはまず「なぜそこまでギャンブルにハマるのか解らない」ということ。これは個人差のせいです。酢豚にパインが入っているのが好きな人と、大嫌いな人がいるようなものです。そこでマッチングしてしまうと、ハマるのであって、マッチングしない人にはわからなくて当然です。

もう一つが「あれだけ長期間(例えば20年とか)やっていなかったのに、また元に戻った。裏切られた」というもの。これも依存症の特徴なのです。脳内で一度、快楽物質と行動パターンが結びついてしまうと、その行動パターンは一生消えないと言われています。

依存症のある有名人が「今日一日やらない。それを毎日積み重ねています」とテレビで言っていましたが、あれは依存症の基本的なスタンスなのです。「まずは今日一日やらない」そのために、お金を多くは持ち歩かないようにしたり、キャッシュカードを持ち歩かないようにしたり、なるべくそういった場所に近づかないなどの努力をするワケです。

≪一番な専門クリニックに通院すること≫

一番いいのは、専門のクリニック(主に精神科)に通院することです。依存症を取り扱っているクリニックは最近多くあります。そこで通い、主治医のアドバイスを受けたり、病院で主催しているデイケアやミーティングに参加することです。ギャンブルをするきっかけは、人間関係によるストレスや怒りの感情、さびしさなどがあります。それらの仕組みを知ることは、自分のギャンブル依存を冷静に知ることができるのです。

また、当事者が主催している自助グループの参加も効果的です。依存症から回復しつつある人、まだまだ悪戦苦闘している人、それらの体験は自分自身の参考になったり、「ああ、やめよう」という気持ちを呼び起こしてくれたりします。

ギャンブル依存はあなたの人生を暗いものにしてしまいます。輝く人生のために、ギャンブルを絶ってみませんか?