借金の肩代わりはしない方がいいのでしょうか?

ギャンブル依存症になった人は、自力ではストップがかけられない状態に陥っています。一日の内では、店が閉まった、レースが終わったというタイミングで「終了」となりますが、長いスパンで見るとお金の続くかぎり、やってしまいます。

「お金が続く」とは、自己資金があるかぎりということにはなりません。あらゆる調達手段を試みるのが普通で、クレジットカードなどのキャッシングは限度いっぱいまで使い切り、それ以上借りられなくなると消費者金融にも手を出します。つまり、借りる手段があるかぎり、「お金は底をついていない」ことになるのです。中には自宅にある金目のものを売って、軍資金を作る人もいます。

そこで手を貸すのが親などの家族。借金を代わりに弁済して、「二度とするな!」とクギをさしますが、実はまったく効果はありません。

親が返済しても、依存症は治らない

借りる段階では、「今日、大儲けすればすぐに返せる」と考えているため、具体的な返済プランがあるわけではありません。たとえ、今日10万円儲けたとしてもそれを返済にあてることもないため、借金はどんどん膨らむばかり、そのうちに返せなくなり破たんします。そうしたときに頼りになるのが家族です。とくに親は子どもが作った莫大な借金を返してやろうと、手助けをしますが、それで依存症が治ることはありません。

例えば、目が悪くていつもドアにぶつけて顔をケガをする子どもがいるとします。ドアにクッションをつければケガをしなくなりますが、目が治ったわけではありません。また、別のドアでケガをすることは避けられません。目を治すことが治療なのです。

依存症患者の借金も同じです。親が借金を返したところで、ただの対症療法にすぎません。依存症そのものは治っていないため、またいずれは借金を繰り返します。親が借金を返すことで、問題が破たんしなくなるのです。本人にしてみれば、「また借りられる状態」に戻ったわけですので、さらにギャンブルができることになります。

親が手を貸すだけになる!?

家族の善意からの手助けや尻拭いが表面的な問題を解決してくれるので、症状は悪化します。親が「二度とするな」と約束させて、その通りになるケースはほとんどありません。支払いの責任そのものは本人に負わせるのが基本です。支払いのための調停などにつきそうことは大切ですが、責任自体は本人が追わなければなりません。

親が返せば、子どもの依存症を長引かせるだけで、問題の根本的な解決にはなりません。弁護士などを活用して本人が弁済できる方法を考えたり、自己破産を検討したりするべきです。借金の返済よりも、依存症の治療が優先です。親がすべきことは、治療のバックアップと、返済の責任遂行のアドバイスです。

依存症の人が作った借金は親が返済してはいけません。根本的な解決にはなりませんので、また借金を繰り返すことになってしまいます。病気を治すことを最優先に考えましょう。


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